2006年10月25日

Chico Buarque (シコ・ブアルキ)

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Chico Buarque(シコ・ブアルキ)は1944年6月19日生まれの62歳。
15歳の頃に聴いたジョアン・ジルベルトの曲に衝撃を受け、本格的に作曲を始め、大学の頃から人前で歌うようになったシコは、当時流行りの音楽フェスティバルに曲を応募するようになります。

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65年に開催されたテレビ局のフェスティバルで発表された「Pedro Pedreiro」は、入賞こそしなかったものの話題を呼びシングルリリースされ、この年、舞台「Morte e Vida Severina」の音楽を手掛け、同世代のカエターノ・ヴェローゾなどとも交流を深めていきます。
66年にはファースト・アルバム「Chico Buarque de Hollanda」をリリース、「Ole Ola」、「A Rita」、「 A Banda A Banda A Banda 」などの曲は歌詞の美しさ、シンプルかつ奥深いメロディーでたちまちMPBの名曲となり、シコは22歳にして1930年代の大作曲家、ノエル・ホーザの再来とまで言われるようになりました。

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しかしシコは、ブラジルの軍事政権に反対しての政治的な活動によって1968年に逮捕され、最終的には自らの意思で1969年にイタリアへ亡命します。
1970年にブラジルへ戻ったシコは、彼の知名度と作曲の能力を生かして、独裁政権へのプロテスト・ソングを制作しはじめ、このときの発表した「Apesar de Você」 (Despite of you)は、軍の検閲の目をすり抜け民主主義運動のアンセムとなりました。
「Apesar de Você」は10万枚がリリースされた後、結局弾圧の対象となり、軍事政権によってすべて回収され店頭から姿を消すことになります。

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この影響もあって、映画、舞台音楽、演劇の脚本、詩集などの執筆など活動の場を広げます。
この時期の作品にはサンバ・ミュージカル「Opera do Malandro」(85年に映画化、邦画タイトルは「三文オペラ」)があり、トム・ジョビンと共作の映画やテレビドラマのサントラ「 Eu te amo 」や「 Anos Dourados」などが有名です。

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87年にアルバム「Francisco」を発表、10年ぶりにコンサートツアーを行います。
その後のスタジオ収録作品としては「Chico Buarque」、「Paratodos」、「As Cidades」の3作しかありませんが、多くのミュージシャンとのコラボレーションを精力的に行っています。
シコの全作品は、02年と04年に発売された2組のBOXセット「Construcao」(CD22枚組)、「Box Francisco」(CD12枚+DVD2枚組)に収められていますので、興味のある方は探してみてください。

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また音楽活動とは別に小説家としても3作品、「Estorvo」、「Benjamim」、「Budapeste」を執筆しており、はじめの2作はすでに映画化、最新の著作の「Budapeste」は、批評家たちの賞賛を受け、プレミオ・ジャブチ(Prêmio Jabuti)というブラジルの文学賞を受賞しています。
posted by ごんた at 15:08| Comment(0) | TrackBack(1) | ブラジル音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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