2015年10月20日

ブラジルレアル 今後の見通し

現在ブラジル通貨レアルが大暴落中です。
今日の為替レートは、1レアル=30.64円、1ドル=3.90レアル。

レアルが下がり始めたのは昨年の半ば頃から、この頃ブラジルで何が起こっていたかと思い出してみると、ワールドカップでの大敗!
流石はサッカー大国、ワールドカップで負けたからレアルが下がり始めたんでしょうか?
現地開催のワールドカップでしたからね、ブラジル国民の落胆は計り知れません。

ワールドカップが終わると同時に始まったのが大統領選挙。
この選挙では当時の現職大統領であるPT(労働者党)のジウマとPSDB(ブラジル社会民主党)のアエシオの決選投票にもつれ込み、ジウマ51.6%、アエシオ48.4%の僅差でジウマの再選が決まりました。

ルーラ前大統領から続くPTの政策は貧困層を支援し、失業率の低下や飢餓対策など大きな成果を挙げましたが、近年成長率が落ち込み景気低迷が続いていました。
それに対しアエシオは企業を優遇する政策を掲げ、富裕層からの支持を得ていました。

貧困層の多いブラジル北部や北東部ではジウマ、貧困層が北部や北東部に比べて少ない(あえて富裕層が多いとは書きません)南東部、南部、中西部ではアエシオが票を獲得しましたが、貧困層の方が圧倒的に多いブラジルでは貧困層の支持を得た方が勝つのは当然ですよね。

ブラジルレアルが下がり始めたのはワールドカップでの大敗後ではなく、実はこの大統領選挙ぐらいから。
投票権の無い私はブラジル人の友人たちに「ブラジル経済を考えた場合、アエシオが大統領になった方が良いと思うよ」と言ってたんですけどね。

ジウマの再選が決まった途端、予想通りブラジルの株式と為替市場は大幅下落。
そして選挙が終わるのを待ったいたかのように本格化した国営石油会社ペトロブラスをめぐる汚職事件捜査。
この汚職事件捜査は未だに続いておりどういう結末を迎えるのかわかりません。

この事件を簡単に説明すると、ペトロブラス社は過去10年に渡り取引先と水増し契約を繰り返し約100億レアル(現在のレートで約3000億円、当時のレートだともっと凄い額です)の裏金を作り有力政党や政治家に違法献金していたというもの。
この事件に関してはまた別の機会に紹介したいと思います。

2008年のリーマンショックで、1レアル=60円台後半から30円台後半まで大暴落。
その後は40〜50円ぐらいで安定していましたが、ブラジルの財政悪化、経常赤字、景気悪化などへの懸念、それに加えアメリカの利上げ観測、世界的な資源価格下落、格付け会社によるブラジルの投機的格付けの引き下げ、ギリシャ情勢や中国市場の混乱などから、先月22日に1レアル=28円台、1ドル=4.24レアル台と過去最安値を更新しました。

今後の見通しとしては当分は1レアル=30円前後の低迷が続くんじゃないかと思います。(あくまで私の予想です)
posted by ごんた at 01:47| Comment(0) | ブラジルニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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