2007年10月13日

アサイーとシャーガス病

以前にサトウキビのジュースでシャーガス病が広まったと騒ぎになったことがありますが、今度はアスリートを中心に人気のフルーツ「アサイー」のジュースが問題になっています。
シャーガス病の原因となるクルーズトリパノソーマという原虫が付いた実をジュースにしてしまい、それを飲んだ人が感染するということです。
昨年は115人がこの病気に罹っていますが、今年はすでに100件の報告があるそうです。

シャーガス病(American trypanosomiasis)とは?
アメリカ大陸(主に中米から南米)に存在する、心筋炎や心肥大を起こす重要な寄生虫病です。
クルーズトリパノソーマという原虫が病原体で、媒介者はサシガメ(Barbeiro、カメムシの一種)という吸血昆虫。病原体はサシガメの体内で増殖し、その糞便に出現します。
 
サシガメは人家内に出没し、夜間吸血します。成虫、若虫、幼虫ともヒトを吸血し、いずれも媒介者となることが特徴。 
サシガメに刺されると激しい痛痒があり、ヒトが刺し口を掻くとき、皮膚上に排出した昆虫の糞の中のトリパノソーマが傷口に擦り込まれて感染します。
このトリパノソーマに感染すると、その部位にシャゴーマとよばれる赤い瘤ができ、その後、1〜2週間の潜伏期を経て発病します。 

急性症状は普通小児にみられ、高熱、発疹、リンパ節炎、肝臓や脾臓の腫大、顔面特に片側性の眼瞼浮腫(ロマーナ徴候)などが起こります。
さらに心筋炎や髄膜脳炎などを起こし、2週間〜4週間の経過で死亡することもあります。 
急性期を脱した小児は慢性期に移行しますが、成人は初めから慢性の経過をとることが多く、慢性期の主症状としては心筋炎、心肥大、巨大結腸などがあります。 

なおサシガメは土壁や藁葺き屋根でできた家を好むため貧困層の疾病とも言われており、中南米でも都市部ではあまり感染者がでていないようです。
posted by ごんた at 01:49| Comment(2) | TrackBack(0) | ブラジルの食物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
勉強になります。うんうん・・と、うなずき感心しながら読んでました。この前、採り立てのサトウキビジュースを飲んだし、我が家にアサイの木もあります。健康オタクなパパィは、収穫して飲みちぎっていました。誰も何も症状がでていないので大丈夫でしょう。
Posted by まみまみ at 2007年10月14日 10:52
ブラジル全土で1年間に100件程度であれば、それほど怖がる病気ではないかもしれませんね。
Posted by ごんた at 2007年10月14日 11:16
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/60398751
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック